陥入爪、肉芽との闘い ツメがはがれてから完治するまで

爪が欠けたりたり剥がれたりしたことありますか?

根元の方まで剥がれてしまうと痛いですよね。

わたしもそんな経験をしてしまいました。

そして、爪が伸びきるまでの数ヶ月、陥入爪になって激痛との闘い。

あの痛み、もの二度と味わいたく無い。

 

※グロテスクな写真があるかと思います。苦手な方はバックオーライ。

爪が割れる裂ける欠ける

突き指の影響で右手の中指の爪が、縦に割れやすくなっていました。

割れると、そこが服とかに引っかかって鬱陶しかったんですが

ある時、勢いよく爪が引っかかって爪の側面が根元の方までめくれてしまったのです。

プラプラした状態だったのですが、力任せに爪をもぎ取った結果、流血。

ちょっと赤くなっているのがわかりますでしょうか。

わかりにくいですが、青い丸の範囲の爪が消失。

結構がっつり逝ってます。

血が出ただけでそれほど痛みは無かったのですが、その数日後から地獄が始まったのでした

陥入爪になる、肉芽形成

 

1週間ぐらいしたらこの通り。

肉芽がぷっくりとできてきて、グロテスク。

巻き爪でなる陥入爪と同じ症状だと思います。

陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪甲側縁が周囲の軟部組織に食い込んでしまい、疼痛、炎症、肉芽形成、二次感染を引き起こした状態

爪が剥がれた部分の肉が浮くわけです。

そこに新しい爪が肉を食い込みながら生えてくる、痛みと肉芽と、あと、臭い。

ネットで調べてみると、足の親指の症状が多いようです。

手の指の爪で、爪が剥がれて陥入爪になるのはめずらしいのかも。

肉芽腫(にくがしゅ、慣習的に「にくげしゅ」とも。

生体内に異物(それは感染源をはじめとして、有害であることが多い)が入り込んだ際に、それに対する防御反応として炎症が起きる。その結果異物の有害性(生体にとって不利益な刺激)そのものをうまく弱体化できればよいが、それができない場合には、刺激を和らげるために異物を「隔離」してしまえばよい。この「隔離」によって最大の効果を得ようとする活動が肉芽腫形成である。このように異物を分解したり除去できるのか、それとも「隔離」するしかないのかは、宿主の免疫機能と異物の性質の相互関係にかかっている。十分な免疫力があれば肉芽腫は、細胞内に感染して殺すことのできない病原体を終生無症状のままコントロールすることも可能である。また肉芽腫性反応は、異物だけでなく腫瘍細胞に対しても有効なコントロールをできることがある。

肉芽は傷を治すためには必要な物ということで、余計な事はせず、自然治癒にまかせることにしました。

治療

肉芽ができるまでは、普通の傷程度の認識でした。

なので絆創膏を貼っていただけだったのですが、次第に爪の周りが膿んできたのです。

これはまずいと思い、保湿して保護するようにしました。

乾燥させると、単純に痛みが増します。

保湿していた方が普段の痛みは少ないです。

保湿ジェルを塗ってガーゼで保護し、ラッピング。

これを夜と昼、新しく交換する作業を約3ヶ月。

治療と言ってもやれることは痛みに耐えるぐらいしか無く、

爪が生えきるまで指が何かに触れないように注意して生きる。それだけ。

何かに触れたら激痛で動けなくなります。

紙に触れただけでも激痛に襲われます。

今まで飛行機頭痛尿路結石になったことがありますが、

その痛みより辛いです。

わたしが使っていた保湿油です。
3ヶ月持ちました。
これを肉芽部分に塗って、ガーゼを被せて防水フィルムで巻きました。
防水フィルムは指先に巻くので長めの100mmにしました。
マツモトキヨシで売っているフィルムが使いやすかったです。

治療は長引く

爪が伸びる速さは1日約0.1mmらしいです。

1ヶ月で約3mm伸びます。

1.5cm程伸びないと爪が入れ替わらないとすると、完治するには5ヶ月くらいかかることになります。

爪の先端が肉を削りながら伸びていくので、その痛みに5ヶ月耐えなければなりません。

キツい・・・

3週間後

肉芽腫がかなり大きくなってきました。

まだジュクジュクしております。

皮がめくれているのは膿が溜まっていた場所が、保湿するようになったら皮が破けてきました。

膿がうまいこと溜まらずに済んで良かったです。

横から衝撃にはまだ絶えられますが、指の先からの衝撃は肉と爪がモロに衝突するので激痛。

声を上げてうずくまります(><)

しっかり洗った後でも臭いをかぐとちょっと臭いです。

でも病みつきになる臭さかも(おぃ)

7週間後

若干赤みは引いてきました。

爪の先端が半分ぐらいには到達したでしょうか。

腫れているので、皮は結構剥けてきます。

爪の下側も腫れているので、爪が若干浮いた感じに変形しています。

毎日保湿は欠かせません。

何も巻かずに生活する勇気がでませんので。。。

まだ布が触れただけでも激痛が走ります。

爪はなるべく伸ばしていますが、切るのも慎重になりますね。

12週間後

だいぶ落ち着いてきました。

腫れもピーク時よりはありませんが、相変わらず痛みには敏感です。

ここら辺でネットで調べたところ、肉芽腫にクエン酸をかけると肉芽が小さくなるというので

そろそろ肉芽腫も小さくして行った方が良いのかなと思いクエン酸をかけてみました。

ちょど家にあったので、風呂上がりに肉芽にまぶしてみました。
じわじわと刺すような痛みがしてきて、1時間ぐらい絶えましたが、ギブアップ。
しかし翌日肉芽を見るとちょっとカサブタっぽく茶色に変色している部分がありました。
上の写真ではわかりづらいと思いますが、肉芽と爪の境の部分がカサブタのようになって剥がれるようになりました
少しスリムになりますね。
1週間くらい試してみましたが、痛みもそんなにしなくなりそれ以上は効果無しと思えたのでやめました。

14週間後

爪が伸びてきてもささくれ立っていたりして、なかなか痛みが和らぎません。

肉芽は収まってきて乾燥しても大丈夫そうだったので、

テープで螺旋状に引っ張って肉と爪をなるべく接触しないようにしています。

これだけでかなり痛みがなくなります。

爪はボコボコしています。

肉芽に押されて右方向に爪が曲がってきたり、浮いてきたり。

ラッピングの影響で爪が弱くなってもいます。

乾燥してきて、また爪が割れるのが怖かったので保護のためにネイルを買ってつけていました。

15週間後

やっと爪が伸びきりました!

爪が白くなっていますが、腫れていたところの爪が浮いて隙間ができているので

白くなっています。横から見ると指先の方が盛り上がったような、浮いたような。

ちゃんと綺麗になるのか不安でした(^^;

まだ爪の周りも腫れぼったいですね。

痛みはありません。

約5ヶ月後 完治

完治。

爪の表面も綺麗になりました!

割れやすい爪だったのは、

突き指のせいでちょっと指が変形していてで、その影響で左側面がアーチ状になっていなかったのが原因だったのですが

なんと、綺麗なアーチを形成してくれています。

爪の形が綺麗になって、今年の冬は爪が割れることが無いような気がします!

怪我の功名ですね♪

まとめ

完治に5ヶ月。

長いです。

あの時、爪を剥がなければこんな大事にならずに済んだのか。。。

人生の中で1番の痛み。

指の爪が使えなくなるというのは思った以上に不便です。

陥入爪になった時の処方としては

  1. 湿潤環境で保湿に努める。
  2. 清潔に保つ。
  3. 爪が伸びきるまで安静にする。
  4. テーピングで爪と肉をなるべく離す。
  5. 場合によってはクエン酸を試すのもアリ。
  6. 爪が割れやすい場合はマニキュアで保護。

巻き爪でなくとも陥入爪になる危険があります。

爪が割れないように特に冬は注意したいです。

割れた爪の補修、爪割れ予防 解決!