Z32 エアコンアクチュエーター修理

 

 

 

 

 

 

目次

フェアレディZ32|エアコン風向アクチュエーター修理(運転席足元)

長年乗っていると必ずやってくるZ32あるある、
**「エアコンの風が出る方向が切り替わらない」**問題。

今回は、運転席足元側の風向調整アクチュエーターを修理しました。
すでに**部品は製廃(生産終了)**のため、純正新品は入手不可能。
あったとしてもかなり高額。
中古部品と手作業でなんとか復活させました。


■症状

風量は問題ないものの、風向が固定されたまま動かない状態。
特に「足元」や「デフロスター」への切り替えが効かず、
モード切替スイッチを押してもモーター音すらなし。

Z32ではよくあるアクチュエーターのモーター故障パターンです。


■対処方針

純正アクチュエーターはすでに廃番。
そこで、同型系統の中古アクチュエーターを物色しました。


(部品番号は違いますが、モーター構造・ギアサイズが近いものを流用)

足元に潜り込んでアクチュエーターを取り出し分解してみると、内部の樹脂ギアは無事
ただし、グリスが完全に乾いて白化していたため、
まずはギア部のグリスアップを実施しました。


■修理内容

  1. 中古アクチュエーター分解
    ツメを外すと、モーターとギアボックスが分離します。
    内部のギアを清掃し、古いグリスを除去。
    歯欠けや磨耗はなかったので再使用。

  2. モーター交換
    元のモーターは完全に死亡(無通電状態)。
    中古部品からモーターのみを移植しました。
    電圧12Vで軽快に動作確認OK。

  3. グリスアップ
    ギア全体とスライド部にウレアグリスを薄く塗布。
    粘度が高すぎると動作が重くなるので注意。

  4. 取付け作業(苦戦ポイント)
    アクチュエーター本体から伸びている**操作ロッド(棒)**の位置合わせが非常にシビア。
    ダクトの奥まった位置にあるため、手探りで差し込むように装着


  5. ロッド先端L字に曲がってるところにプラスチックの受けを差し込むのがやっかい。
    角度調整→押し込み→固定の順で成功。


■交換後の確認

キーON → 風向切替スイッチ操作 →
「ウィーン」という駆動音とともに、
しっかり足元/デフロスター切替が復活!

作動範囲もスムーズで、ギアの引っ掛かりもなし。
地味な箇所ですが、エアコンの快適さが段違いです。


■今回の作業メモ

項目内容
車種フェアレディZ32 NA
作業内容風向アクチュエーター修理
部品中古流用+モーター交換
備考純正は製廃につき中古流用で対応

■まとめ

Z32のエアコンアクチュエーターは純正入手不可になっているため、
同形状の中古をうまく流用して延命するしかありません。
モーターが生きていればギア修理で済みますが、
今回のようにモーター死亡の場合は移植が最も現実的です。

「風が足にしか出ない」「デフロスターが効かない」と感じたら、
この部分を疑ってみるとよいかもしれません。

Z32のアクチュエーターはすでに純正部品が入手困難ですが、
内部モーター「RF-370CN」は市販品で今も新品購入可能です。

↑参考までに
ギアの摩耗が少なければ、モーター交換だけで十分復活します。
「風が出る方向が固定されている」「切り替え音がしない」場合は、
この修理法でまだまだ延命可能です。

旧車維持は“手間”こそ醍醐味。
DIY難易度は中級ですが、ぜひ挑戦してみてください。